イングリッシュビタミン代表の八巻ルリ子です。
毎日とっても寒いですねー
寒中お見舞い申し上げます。
今日のトピックは「はるな愛」さんについて。
私の大好きな雑誌イングリッシュゾーン誌のスタッフが
制作しているイングリッシュプラスという雑誌を今日購入しました。

世界を変える7人という特集が組まれていてはるな愛さんも
ジェンダーというカテゴリーで紹介されています。
ぱらっと見て読んで一番印象に残った人について少し話したいと
思います。これはある意味長い間異文化の世界で暮してきた私にとっては同感することが一杯ありました。
男性に生まれてきたのだけれど心も体も女性のはるなさん。
私は外国暮らしが長いので彼女をあまり知りませんが写真で見た限りとても輝いていて綺麗!さすが2009年度ニューハーフで世界一に
なっただけあります。
このインタビューで印象に特に私の心に残ったのことが2つあります。
1つ目は「性別ではなく努力し学びより良い人間になることを目指した」といわれていることろです。
これは戸籍について質問された時のはるなさんの答えの一部です。
19才の時に性転換の手術をされて見た目も心も女性になり
彼氏も出来ました。このまま残りの人生を女で過ごせばいいのだと
思ったそうです。それでも色々なことがそんなに簡単にすむわけもなく結局自分は男だと思ったそうです。
声も男のままだし。赤ちゃんも産めないし。だから性別にこだわったり戸籍上の性別を気にするのではなく人として魅力的な人になりたい!と思ったそうです。
私も同じ様な経験をしたことがありました。
私はこの20年間日本、アメリカ、日本、オランダ、日本、アメリカ、日本と暮してきました。一番長い間暮したのはカリフォルニア州です。
いろいろな文化に暮らし言語も文化も違うなかで一番大切なことは「努力して学びより良い人間になる」ことです。
日本で生まれて24才まで日本に暮していた私が何度も文化間の移動をしそれぞれの文化の中で心から幸せに暮らすには時間がかかりました。
しかしその結果一生学び続ける癖が付きました。
英語もアメリカ文化も誰も知り合いのいない中ひとりで人脈をつくりシリコンバレーで起業するまでの力も付きました。
でもやはりこの20年の生活の中で得たものは「自立自学、精神的自立、経済的自立」です。 アメリカという国が私をトレーニングしてくれたのですよね。
どこの文化で暮しても一番大切なことは「努力して学びより良い人になる」ことだと思います。
そして2つ目はこのニューハーフの世界大会が開催されたタイのお話しです。
はるなさんはタイではニューハーフが普通にかたぎの人として働ける環境があると言われていました。
去年の春にアメリカのビジネススクールに行かれる方の事前英語&日米異文化の研修をした時のことをはるなさんのインタビュを読みながら思い出していました。
生徒さんはすでにマネージメントクラスの方でしたので何か少し変わったトレーニングをと思いハーバードビジネスレビュの記事を使い行なったシュミレーションクラスがこの「性転換」した社員にたいする対応でした。
内容はアメリカ南部の石油会社のマネージャクラスの人がある日突然、自分は女性になりたいから性転換をする。休暇が欲しい。そして復帰後は普通にこの仕事に戻りたいと言い出したのです。
とっても男性的ですでに家族がありお子さんもいる社員で部内騒然という話しでした。
部内や社内、そして保守的な顧客を多く持つこの会社の対応たるものは? 生徒さんにはこの性転換をする社員の上司役をやってもらいました。
生徒さんの会社もタイには現地法人があって同じようなことが
おきたそうです。でもタイでは社会的にニューハーフであることが
日本やアメリカのように差別の対象にはあまりならないと言われていました。
私のシリコンバレーの友達(男性30代半ば)の友達も実は性転換をして女性になったそうです。
差別は全くしないけれどやはりその友達が性転換後には自分を女性扱いしないと怒るようになったそうで付き合いにくいと言っていました。
そして私の友達も男性から女性になりました。
彼はブロンドで青い目で女性になったらマリリンモンローみたいな
感じになりました。
もともとハンサムだったので。
う〜ん、はるなさんの言われる体が女になっても彼氏ができても
ものごとはそんなにシンプルではない、といわれるのが分かります。