2008年10月03日

課長、島耕作に学ぶ日本の社会構造

皆さん、こんにちは!

今日は快晴でとても気持ちがいいですね〜
そしてTGIF(Thank God It’d Friday)、日本語にすると
花金って感じですね。

ところで皆さんは「課長 島耕作」という漫画をご存知ですか?
私も名前は聞いたことがあったのですが中味はあまり知りませんでした。

でもこの夏には「The Economist」誌に「社長になった島耕作」の記事があり
あっ〜社長になっているんだ、と思っていたのです。

みなさんは、島耕作のようなサラリーマンが本当に社長になれるのと思いますか?

さて、そんな折今週テレビで「課長 島耕作2」が放映され夫と二人でみていました。「The Economist」誌を読んでそしてこの番組を見たあとの私の感想はこんな感じ。


· 日本人は実は派閥、年功序列、根回し、稟議、長時間労働という日本的観念を変えたい。
(でも大半の日本人は変える勇気がない=島と反対)

· 島耕作は結婚しても年を重ねても若いし相変わらずハンサム。仕事も出来るし若い女性にモテモテ。
(でも大半の人は持てない=島と反対)

· 家庭をかえりみないで仕事の鬼になっている。
(大抵の日本人は働くしかないと働いている感じ疲れ気っている
=島とは反対、島はエネルギー溢れている!)


島耕作は日本人男性の憧れなのですね!

全てを日米で比較しはじめると長くなるので少しだけ上記3点を日本社会と比べてみたい。

· 日本人は実は派閥、年功序列、根回し、稟議、長時間労働という日本的観念を変えたい。
(でも大半の日本人は変える勇気がない=島と反対)



派閥に関しては日本のみならずアメリカにも存在します。白人の男性は女性やマイノリティよりもメンター(自分が見込んだ男性社員を幹部候補生にしようとその人材の能力開発を助け、また適切な判断を下すプロセス、社会的礼儀や人間関係の構築など日常のコミュニケーションの仕方を支援する人)が付くことがいまだに多い。

しかし最近ではマイノリティでも優秀ならば幹部にする会社が増えてきたためこれからは白人よりも中国系やメキシコ系移民などのヒスパニック系の人口が増すこともありアメリカ社会には一層の多様性が出来上がってくる。

2050年にはこんな人口構成がアメリカに出来る。
2005年時点では中国人はアメリカ総人口の5%⇒2050年には9%、ヒスパニック系は14%⇒29%に増える。

詳しくは、こちら、USA Today(アメリカの新聞)をご覧ください。
http://www.usatoday.com/news/nation/2008-02-11-population-study_N.htm


私がアメリカに留学していた80年代後半アメリカは深刻な景気後退に陥っておりこの事態を脱出するために人種を超えて優秀な人材を会社は採用することに本腰を入れました。20年経った今は状況は大分改善されていると思います。

例えば、2000年頃に倒産の危機が危ぶまれた米国ゼロックス社の現在の社長は48才の黒人女性です。彼女はニュヨーク州出身でコロンビア大学(機械工学専攻)卒。


burns.xerox.0801.jpg

©Ursula Burns Xerox Corp.


それに比べて日本はどうでしょうか? 街にでると20代〜70代までの女性がランチをしデパ地下で食材を買っている。

確かに女性は子供を産んで産休に入ったら出世の道は難しい。それどころか希望の職場に復帰することさえ皆無。職場復帰させてやっているんだ、ありがたいと思え的な慣習がまだまだ残っている。

女性は男性と同じくらい優秀なのだから、その事実を認め雇用均等を実現させて欲しい。



· 島耕作は結婚しても年を重ねても年を取らないし相変わらずハンサム。若い女性にモテモテ。
(でも大半の日本人は持てない=島と反対)



実はこのテレビを見ていたときに夫が「こいつ結婚しているんだぜ。」と言った。

私はとっても驚いた。だって番組で島耕作に寄り添う美人さんは絶対に島耕作の彼女だと思っていたから。

「子供もいるんだ。」夫が言いました。

え〜、そこでよぎったの私の父の言葉。

「八巻が浮気しても気にするな。」

この言葉は夫が父に結婚の許可をもらう為に実家の両親に挨拶に来た時に私達二人を前にして私の父が私に言った言葉。

男尊女卑で育った時代の言葉だわ。

不思議なのはどうして会社の人と料亭や女性がホステスをしているクラブに通う習慣がいまだにあるのだろう。

この島耕作を見ている限り、若い女性にモテたいこれが大半の人の考え、いやファンタジィなんだな〜と思った。

だからこの漫画は日本ではメガヒットなのかな。

でもきっと実際に家庭を捨てて若い女性に走る人は少数派なんだろーな。

その前にどのくらいの人が純愛で結婚しているのかな?

アメリカは離婚率が多いけど、結婚している時は夫婦共に
お互いを愛している人が殆ど。


· 家庭をかえりみないで仕事の鬼になっている。
(大抵の日本人はしかたなく働いている感じ疲れ気っている
=家庭をかえりみることが出来ないのは島と同じ。違うところは島はエネルギー溢れている!)


これは難しい問題。誰かがどこかで変えないといけない問題。きっと会社単位でしか変わることが出来ないことだと思う。

私は毎日夫のことが心配でならない。朝六時半に家を出て帰ってくるのは夜の十時。

これアメリカだったら取締クラスの人がすること。取締役だって一度は家に帰って家族と食事をして、少しリラックスしてから、家で働いている。

日本の家庭を見ると、お父さんは仕事の鬼、お母さんと子供達は母子家庭。同じ家にいながら別居生活。 

どうして日本の会社はそこまで家族を離れ離れにするのだろう。

私が不思議でたまらないのは、大学生や大学院生はこんな生活が待っている大企業へ入社したがるのだろうか。

不思議でたまらない。

島耕作の持つ美徳にも日本人はきっと憧れている。

例えば彼は会社に忠誠心をもっているしとてもよく働く。 

しかし派閥に属さず、自分のロジックで動く一匹狼。

驕ることもなく誰に対しても感じがよい。

私もこんな上司がいれば一緒に働いてみたい。

でも不倫をしたり夜のクラブへ繰り出し酒盛りはいただけない。

グーグルしたらこの漫画は1983年にスタートして単行本は今までに28巻出版され販売部数は累計3000万冊以上とのこと。(Nikkei Netより)

http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/jinji/index.cfm?i=2008052809403b4


今年社長に就任した島耕作についてエコノミストの記事にはこんな風に書いてあった。

As president, Mr Shima’s first message to his employees was “Think Global!” It was meant to set the tone of his tenure. But his very presence in the boss’s chair is improbable. His career has been defined by a willingness to break the rules of Japanese business, rather than play the game. His story is popular because it juxtaposes a dashing lifestyle with the unflattering reality of corporate Japan.

It would have been more realistic if Mr Shima had been forced to end his career parked at an obscure affiliate company in the hinterland. With the ascension of the archetypal corporate rebel to the top job, Mr Shima’s story has gone from smart social realism to being just another fairy tale.

http://www.economist.com/people/PrinterFriendly.cfm?story_id=11880350

3208WB0shima.jpg

©Economist&Kodansha

私もこのエコノミストの記事にアグリー。

やっぱり、島耕作が現実の日本社会で社長になるのは夢物語なのかな。  



posted by EV staff at 19:07| Comment(2) | TrackBack(0) | From Tokyo
この記事へのコメント
こんにちは、るりこさん。
私もこのエコノミストの記事を読んでました。この記事を読むまではそんなマンガがあることは知りませんでした。マンガにあこがれる日本の文化なんでしょうか。
日本人はなぜ何もしないときから、あきらめるんでしょうか。あきらめるのが一番いいと育てられるのでしょうか。何が根底にあるんでしょうか?


Posted by YH at 2008年10月07日 10:37
こんにちは!YHさん、

いつもコメントありがとうございます!

以下の意見に対してですが、あきらめる道しか
ないからかもしれません。 人と違った人生を貫く覚悟がある人は違うと思います。

例えば、うちの父は20代前半でマツダ自動車を
退職し「すし屋」の道を選び、不眠不休で店を出しました。

45年前のことです。当時わが街には50店もの
すし屋がありましたが現在はわずか2店。

その1店が父のすし屋です。

まだまだ「出る杭は打たれる」からだと思います。 そして国民の多くが不眠不休で1つのプロフェッションを追求する人が少ないのだと思います。

穏便に生きることが自分と家族を守る手段として生活を余儀なくされているからだと思います。

>>日本人はなぜ何もしないときから、あきらめるんでしょうか。あきらめるのが一番いいと育てられるのでしょうか。何が根底にあるんでしょうか?
Posted by ルリ子 at 2008年10月09日 01:15
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